「空気除菌機能も兼ねた、きれいな空気を送るサーキュレータ」です。
お客様と共に常に新しいものを追い、冒険をしている当社ですが、これは別。常に新しいものを追い、冒険をしている当社だからこそ知っている、してはならない冒険です。確立している部品、材料を厳選し、確立している手段方法に従ってつくっています。
換気において、除菌されていない空気を使って室内の空気を撹拌するのは衛生的とは言えません。そこで「きれいな空気を送るサーキュレータ」を作りました。
空気除菌には紫外線を使っています。その紫外線源には国産の強力な紫外線殺菌灯(波長254nm)を使用しています。なぜならばこれには無数の先達の方々によって蓄積された豊富な知見があるためです。何でもかんでも「新しいものが良い」ではありません。
お客様ご希望によりひとつひとつ計算して作りますから全く1機1機それぞれですが、ヘルシェルでは共通して、反射板や反射材を組み合わせて空気が流れるところの紫外線強度を3次元で20(mW/cm2)くらいの均一で高い仕事に調整し、ここに高速で空気を取り込み、高速ファンで1秒ほどで排出、すなわち20(mJ/cm2)くらいのエネルギを与えて高速除菌した空気を、小さなものでも秒速1.5mの風速で放出して室内の空気を撹拌します。なお、20(mW/cm2)は20000(μW/cm2)、20(mJ/cm2)は20000(μJ/cm2)です。
実際の製作においては、不定要素が多いため、予め実験室で同条件の空気回路を作り、そこに紫外線によって分解される気体などを流し、その分解された量を測定して仕事量を求め、これから計算して作るなど慎重を期しています。具体的に、意図的に保安装置を全て解除し、殺菌灯点灯状態として装置の空気回路を開けると、弱いものでも0.3秒でヒトの1日の紫外線被曝許容限度に達してしまう強い紫外線をあえて用いることにより、高い除菌効果を得るとともに、装置全体をできるだけ小さくするようにしています。
定まった形のものはありません。
今の日本ではもう数少なくなっている、どこの資本や系統にも属さない、いわゆる下請けをしない独立した町工場のひとつ、平川製作所。しかしその分、お客様から頼まれたならば何でも自力でこなさなければならない、財産は知恵のみの平川製作所。よって仕事の本質とは学問であるを社是としてきた当社の実力はダテではありません。全ての社員が研究者であり技術者であり技能者でありです。「理想と現実は違う」で「現実に従う」はなく、「理想を現実としなければ意味がない。できない理由を並べて文句を言う暇があれば、できる理由を探してどんどん実行」です。(これだけは自慢できます。)結果、放射線安全利用技術まで持つようになっている当社ならでわの自由自在の設計製作。1機1機、お各様ご希望の形としてお届けします。
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